飼育の要点とヒント
その1
 今回は私が行っている菌床ビンの交換後の様子を紹介します。大型の幼虫の場合は間違いなく行っている方法です。

 特段目新しいことでは無いと私などは思っていたのですが、案外「盲点」なのかも知れません。

 と言うのも、グランディスの場合はビン交換後如何に早く幼虫を落ち着かせるか、ここに成否が見え隠れする場合が多々あるからです。

 大型のガラスビンで蓋に開いている穴が小さく、濾過紙(タイベストなど)で塞いでいる場合は注意してほしいと思います。

 このようなビンへ幼虫を移し替えた後、すぐに蓋を閉めてしまうと、往々にして酸素不足に陥りやすく、潜らずに暴れ出す輩も多くなります。

 上記の現象を極力防ぐ為に行ってきた方法なのですが、キノコバエ等が入らぬよう和紙製の三角コーナー用水切りゴミ袋を写真のように使用しメーカーの違いにより、1枚ないしは2枚重ねの場合もありますが、輪ゴム止めをして、幼虫が落ちつくまでの数日間はこんな感じです。

 この時注意している点は、菌床ビンをいつも置いている場所よりも少し温度が低めの風通しの良い場所へ移動していることです。

 理由としては、少し低めの温度とすることで幼虫の活性を抑えることと、幼虫がいやおうなく動いた為に起こる菌床の再活性化による発熱を抑えること。この2つに重点を置いてのことです。

 また、再活性化による発熱には酸素を必要としますし、幼虫が動くことでも酸素を消費します。そのようなこともあり風通しが良い温度が低めの場所へ、こんな感じで置いていた訳です。


その1
 本来私は蛹を取り出すこと自体好きではありませんが、蛹室を容器底部に作った場合は別となります。容器底部に作った場合、羽化不全の傾向が高くなりますので蛹室を替えています。

 蛹室変更後の写真が右図となりますが、実はキープしていた成虫取出し後の蛹室(菌床)へと移したものです。

 私のこれまでの結果からは、人工蛹室を使用するよりも羽化不全や後羽にできるシワなどは少ない様に感じます。また、新しい物は湿度の調節がほぼ不要なことから人工蛹室より勝るのではないかと思っています。

その1
幼虫を取り出さずにビン交換を行う方法、通称ドッキング方法を紹介します。
この方法は以前に行っていたものです。
1.使用した容器です。 2.菌床上部がこの様に現れます。
3.菌床上部を削り取った状態です。 4.受け用の4L菌床です。
 5.ドッキングの状況です。 6.キノコバエ防除のシートを掛けます。
7.こんな感じで入ります。 8.暴れは取出し方式より少ないです。