ここに紹介した個体は同血統(同じ親)から生まれたF3となる。
最初に掲載した画像を一見すると、DGGとDGMを2頭並べたたかのようにも見えると思う。実際に現物を見ると相当前胸背板の形状は違うのだが、以下の画像からもそれはお判りいただけるのではないだろうか。
この個体を最初に取り出して見た時は、とても同じ親から生まれたとは思えないほどの差異を放っていた。
ラオス産の天然個体でもここに紹介したような個体(B)の存在は確認されている(BE-KUWA16号参照画像)が、飼育下においてもこのような個体が時として誕生する。事実飼育を行っているベトナム産の前胸背板形状にも変化が見られる。
DGMにもこれは同様に言えることで、前胸背板の窪みにも若干の変化が見られる。大きく窪む個体とそうでも無い個体とが誕生してくる。
現在、台湾オオも分類上は grandis formosanus となり台湾亜種とされている。台湾オオにそれほどの知見がある訳では無いのだが、以前より巷ではG(グランディス)タイプとC(クルビデンス)タイプとに分けられている。
隔離された島に取り残された種の起源はDGGとDGMのルーツに繋がるのかも知れないが、血が混雑していることは確かであろう。ここからは私の仮説ではあるが、現存するDGGとDGMのルーツもこの辺に隠されているのでは無いかと考察している。
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