北海道にはホソコバネカミキリの仲間(通称「ネキ」)が4種類生息しています。その内の1種がヒゲジロホソコバネカミキリ(オダイ)です。
2012年8月に偶然採集したこの個体は、北海道南部(渡島・檜山)では初記録になると知人のH氏に教えてもらった珍品です。
北海道にはペンナータ、ギガンティア、マジョール、そしてこのオダイが生息していますが、北海道のカミキリ屋さんには道南の個体は垂涎ものかと思います。
採集木(画像)はおそらく樹皮よりミズナラの立ち枯れであると思われ、この木の近くに飛来した採集個体です。
ここの採集場所へは以前は車ですぐ近くまで行けたのですが、2021年現在は徒歩で30分ほどかけて行く条件へと変わりまいました。
それもヒグマの生息域の真っただ中を行くことになりますので、今はもう行くことはありません。
探しても見つけることが出来ない種類の昆虫は沢山います。アカマダラハナムグリもそうですが、この「オダイ」もこの時以降一度も目にしていません。
筆者が毎年通っているフィールドでの観察・採集はクワガタに限ったものではありません。他の種類の昆虫、その中でも希少種については毎年探しています。
ヒゲジロホソコバネカミキリ、もう一度出会いたいと思っている種類の一つです。
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