グランディスオオクワガタのGrand−G
菌床ブロック Grandシリーズ

グランディスオオクワガタ 95mm 作出菌糸

Grand-Bank
(バンク)
Grand-Gt
(ブルー)
Grand-Gt
(レッド)
Grand-Master
(マスター)
実績のある
KBファーム社製
当店が道南のキノコ工場へ製造委託している製品です
原料は北海道産ブナ100%、安心してお使いいただけます
Grand-Bank
飼育情報、商品宣伝等など、不定期更新の「ひとり言」。
お暇な時にでもどうぞ。
2019.6.17

春季生体販売は6月20日に終了致します。


2019.6.12

2次発菌時に入れる添加剤についてのこと

2本目以降に使用するGrand-Master に関するご質問がありましたので少し記したい思います。

菌床ブロックへ付属していてる補助添加剤の調合と分量は、幼虫の成長と蛹化、羽化時の不全率を加味したものとなっています。また、補助添加剤の分量は菌床ブロック一個あたりの販売価格にも反映されますのでこの点も考慮し選定しています。

2次発菌時に入れる添加剤の分量に関して言えば、2本目以降に多くした場合はそれほど良い結果が得られていません。また、添加剤の種類については、これまで蓄積した飼育データ等から、今使用している補助添加剤のレシピが現時点においては最良であると判断しています。

1本目もそうですが2本目以降の菌糸ビンについても言える事は、添加剤の種類と分量の選定は難しいということで、このことに関しては正解は無いと常々感じています。

ですから菌種やオガの種類+粒形も含め、各飼育者の飼育環境にマッチしたものを試行錯誤しながら探し自身で確かめることも、超大型個体を誕生させる飼育においては要点の一つとして捉えています。

飼育に対する探求心はスキルの向上にも繋がります。そして、その積み重ねが結果として現れるものだと思います。

何事にも言えますが『ローマは一日にして成らず』です。


2019.6.5

Grand-Grow 菌糸カップの販売を再開しました。

この菌糸カップについては商品のページにコンセプトを記していましたが、実際のところGrand-Grow 菌糸ビンよりも高添加の仕様となっています。

2次発菌時の際に加える各種添加剤の成分構成に関してはGrand-Grow 菌糸ビンを試作していた頃から行い、既に15年以上を費やしていたのですが、当時から活躍してくれたのがワンダーブレンダーWB-1という小型粉砕機です。この粉砕機を用い様々な天然素材を粉末化し、添加剤として活用できないかどうかを探りました。

天然素材に関しては主要なものの殆どは成分構成が判っていて、特殊なものであっても専門機関等が近くにあれば調べることが可能です。後はその調達と粉末化なのですが粉末化は地道な作業で一苦労でした。

今ではある程度の知見が揃いましたのでワンダーブレンダーWB-1を使用する機会もめっきりと減りましたが、本当に初期の頃は活躍してくれた良き相棒でもありました。

現在、2次発菌時の際に加えている添加剤は、それら数十種類の素材の中から結果が良いと思われるものだけを厳選し配合しています。(当然それらの素材については成分構成を把握しています)


2019.5.27

Garda93.2血統についてや雑談など

過日も記しましたが本血統からは超大型個体が誕生しています。(詳細については後日となります)

Garda93.2血統は今秋に販売する個体が最後となるかも知れませんが数は多くはありません。種♂としては申し分の無い実績を残していますので、現在販売している個体も含め所持していて損は無い血統であると思っています。

さて、種親選定のことに関し少し記します。

超大型血統同士を交配させる上で重視している点は諸所ありますが、♂に関していは単純明快に体長が一番目に来ます。これについてはどのような種類のクワガタであっても体長を重視している飼育者は多いのではないでしょうか。

♀に関しては少し複雑でその血統群から誕生した最大体長の個体を♂の最大個体と掛け合わせることは殆ど行いません。その理由は結果が伴わないからで、何せ一度も種親を抜けたことが無いのです。

この点を踏まえ♀の最大個体の場合は少し違った掛け合わせを行っています。どちらかと言えば隔世的な考え方となりますが、直仔よりも次世代以降に焦点をあて交配させています。

種親選定は♂♀共に重要で、♀の方が重要であるといった考え方で交配させている訳ではありません。♂♀共に90mmオーバーの血統同士を掛け合わせるのですから、資質は必ず持ち合わせています。

今現在言えることは、血の資質が裏付けされているのならば、後は血の組合せ次第であると思っています。競走馬のサラブレッドですら思惑通りには行かないのが血統の世界です。


2019.5.24

本日、「ニュース」の成虫コーナーへ画像をUPしたGarda血統個体の容姿です。

全体的に細身ですが本個体は飼育履歴が面白いので以下に紹介します。

◎飼育履歴
初齢割り出し 2018年6月8日
1本目 2018年6月8日 Grand-Grow 菌糸カップ
2本目 2018年8月30日 Grand-Master ガラス2000cc 31.6g
3本目 2018年11月12日 Grand-Master PET2300cc 49.3g
4本目 2019年1月18日 Grand-Master ガラス2000cc 48.7g
羽化日 2019年4月中旬
体長 91.1mm

御覧の通りピーク時の最大体重が50gを超えていません。

50gを超えていないにもかかわらず91mm台で羽化したその訳は、個体の素質が体長に向きやすい傾向にあり、幼虫体重が体幅より体長に向いたことが要因として働いたのではないかと考えられます。

4本目へ交換する際の体重は48.7gでしたが、過去にもこの程度体重で90mmUPが誕生していますので、羽化するまでは判らないのがグランディスの特徴です。

もう一つは言えることは、蛹化前に大幅に体重を減量させる個体と、その体重をキープする個体が居ることが経験則より判っています。ひょっとすると体重が増加しているのではないかと思われる個体も居て、今回の個体もそんな感覚の個体でした。

この辺のところは未だに解明できない不思議な点ではありますが、幼虫体重と羽化体長の相関関係は本当に判りません。まあ還元率が良い個体であることは間違いありませんので、このような血筋から超大型が誕生しやすいのかも知れません。


2019.5.22

Grand-Grow 菌糸カップによる飼育状況です。

18日にニュースのコーナーへ紹介した59.4gの幼虫やその前に紹介していた59.5gの幼虫もそうですが、1本目はこの菌糸カップで飼育した個体となります。

1〜3齢初・中期までの飼育をこんな感じに行っていますので、従来の菌糸ビンより飼育スペースが節約できて助かっています。

♀の幼虫はこの状態で3ヶ月半ほど引っ張ることができますので、次回の菌糸ビンで羽化させる2本返しが可能です。また、この菌糸カップは高添加仕様ですが2本目、3本目の菌糸ビンで添加剤を調節(減量)し極力不全を防ぐ仕様としています。

添加剤に関しては入れすぎると良いことは一つもありませんので、分量の頃合いを見定めることが重要となりますが、こればかりは飼育経験から得られるものですからスキルの一部とも言えます。

それでも知らぬよりは知る方が良いと思いますので、チャレンジ精神がある方は試してみる価値はあると思っています。


2019.5.15

羽化後数日経過した個体です。

2006年の画像を整理していたら目に付き、良く撮れているし個体色がとても綺麗だと思ったので掲載しました。ちなみにこの個体はミャンマー産のグランディスです。

さて、今日は少し昆虫のことを記したいと思います。

昆虫はその変態により大きく2つに分かれ、甲虫(クワガタやカブトムシ等)の様に完全変態の形態をとるものと、カマキリやトンボ、バッタ、セミなどの様に不完全変態をとるものがいます。

不完全変態の昆虫は卵から産まれた時から親とそっくな形体のものが多く、バッタ、カマキリ、カメムシなどは生息する環境や餌も親と殆ど同じです。一方、セミやトンボは土、水中で若虫期を過ごします。

セミやトンボは成虫になるため地上へ這い出て羽化しますので、同じ不完全変態の昆虫でも少し形態が違う様に感じます。また、太古から地球上に居たことが化石からも判っている種類です。

完全変態の昆虫は蛹という形態をとりますが、幼虫から蛹へと劇的に変態する様は神秘的ですらあります。また、幼虫時と成虫時とで食べる物が変わる種類が多いことも変化に富んでいると感じます。

太古から地球上に存在した不完全変態の昆虫がなぜ完全変態へと移行したのか、このことは未だに判っていません。中間的な種が存在しても良いはずなのですが、これだけ多くの種と数が居るにも関わらず発見されていないのです。

地球の歴史上、氷河期が周期的に起こっていることから、その氷河期に適応する形で完全変態になったという仮説が以前からありますが、個人的にはこの説に否定的な考えを持っています。

昆虫の世界は判らないことがまだまだ多くあり、判っていることの方が少ないと思いますが、その中でも擬態に関しては解明の余地すら未だに無い様に感じられます。


2019.5.10

アルナーチャル産グランディスの割り出し時の様子です。

今期初の割り出しでしたが2本の産卵木から計10頭でした。早めに産卵木を産卵セットから取り出しましたのでこんなものです。

1齢を見た感じでは頭幅があり良いように映りますが、後は菌糸カップへ移行させてからの成長しだいです。

まずは初物が採れましたので良しとしています。

さて、近年になり国産オオクワガタの飼育においても菌種変更『リレー飼育』が増えて来ていて飼育結果も良いと見聞きしています。

そんな話を見聞きすると、以前から言われていた菌種を途中で変更するとダメ、と言った飼育方法はいったいどのような根拠が基になっていたのか不思議に思えてなりません。

昔から行われている飼育方法を普通に考えても、シイタケ菌のホダ木からヒラタケやオオヒラタケへ菌種を変えている訳ですから、この事実をどう捕らえているのでしょうか。

要点を整理するとこんな感じです。

割り出し時:カワラタケ、シイタケ、マンネンタケ等 → オオヒラタケ、ヒラタケ OK
ビン交換時:オオヒラタケ → ヒラタケ NO

「3齢初期頃に菌種を変える」、「1〜2齢時に菌種を変える」、この2つの事象を比較すると、まだひ弱な「1〜2齢時に菌種を変える」ほうがショックは大きい様にも思われます。

1〜2齢時は腸内細菌が固定されていないので適応力がある、といった考えをお持ちの方も居られるようですが、1齢〜3齢までの間の腸内細菌の固定化といった事象そのものが存在するのかどうかも眉唾物です。

また、飼育の各段階でマットへ移し変える飼育者も居ります。蛹化の際にマットへ移す飼育者も居ますが、この行為は菌種変更以上に飼育環境が変化している様にも映ります。

割り出し時は問題なく、菌糸ビン飼育時のオオヒラタケからヒラタケは問題がある、といった考え方が未だにあるのだとしたら、その考え方そのものがご都合主義的であり、既にレトロと言う他ありません。

注)3齢時の飼育に関して言えば、ヒラタケ科からタコウキン科へ、その逆のタコウキン科からヒラタケ科へ菌種を変更した場合は、これまでの飼育結果から不適であると判断しています。

まずはともかく菌種変更『リレー飼育』が国産オオクワガタなど他種の飼育に普及し始めたことを嬉しく思っています。

飼育に関してはまだまだ判らないことが多くあります。それゆえに新たな飼育方法を常に模索していかなければ、飼育技術の向上は見込まれないと感じています。(このことに近い例として、新たな技術の開発は各産業分野では常識であり、学術分野においても同様であるということです)


2019.5.7

超大型個体の飼育と添加剤について

当店では菌種変更『リレー飼育』により超大型個体を多数誕生させていますが、グランディスの大型飼育はそんなに簡単ではありません。

基本的に『リレー飼育』は飼育方法の一つでしかありません。キノコが生えない、菌床の日持ちが良い等の利点はありますが、一番重要な部分は二次発菌時に使用する添加剤の配合と分量です。

例えば、1齢〜3齢初・中期まで何をどの程度喰わすかとか、2本目以降の配合と分量とか、まだほかにもありますが総じて言えばこの辺がポイントとなります。

グランディスには国産オオクワガタのような飼育マニュアルがありませんので、菌糸ビンへ幼虫を入れ、決まった温度で工程通りに飼育を行っても超大型個体を誕生させることはまず出来ません。

超大型個体の飼育では誕生するまで紆余曲折は付きもので、飼育者の技量を試すような、決断を迫るような事態が必ずといってよいほど訪れます。そこをどう対処できるかで結果が決まるといっても過言では無いと思います。

とは言いつつも超大型個体が狙える幼虫が出現しない限り何事も始まりません。まずは幼虫が大きく育つことが大前提となりますので必然的に餌も重要な要素となります。

添加剤の配合と分量が超大型個体の飼育に密接な繋がりを持ってることは確かです。


2019.5.2

アルナーチャル産グランディスの産卵セットの様子です。

画像では判りにくいかも知れませんが産卵痕が複数確認できます。下段の産卵材はセットしてから2週間の状態で、この程度になってから産卵セットから取り出しています。

この産卵材は4週間ほど寝かせてから割り出しますが、この材から採れる幼虫は全てが1齢となりますので、スタートラインにタイムラグがそれほど無いため管理する側からすると好都合です。

一般的に♀はダラダラと産む傾向が強く、材を割り出す際は1〜2齢となる場合がどうしても多くなります。反面、一気に産ませるとこんな感じに齧り産卵する場合も多いことから、ペアリング後1ヶ月、♀が産卵したくなるまで単独飼育を行う意味合いは大きいものがあります。

もう一つ、ペアリング後すぐに産卵セットへ移した場合に起こりがちなこととして、未成熟卵の発生、季節によっては寝てしまう個体が出てくること、などがあげられます。

その個体により成熟度と状態が違いますので、ペアの片方が産卵に適していない場合などに未成熟卵が発生しやすくなります。例えば、越冬から目覚めて間もない個体を掛けた場合によく起こりますが、元来長寿な種ですから個体差もある様に感じます。

後は相性の問題も有る様に感じられます。種があると確認できた♂でも♀によっては無精卵となることが稀に起こります。この様な♀を他の♂に掛けると産卵し孵化しますのでやはり相性があると感じますが、殆どの場合は個体の状態から来るものが多く、数か月後にペアリングさせると上手く産卵することがあります。

♀を上手く産卵させるには、産卵時期、材の状態(硬柔)、最初の飼育温度が要点となります。初めて飼育される方は戸惑うことが多いのが当たり前なので、そんな時でも急がずに余裕を持った飼育をされると良いと思います。

産卵に関しては慣れてくるとそれほど難しいものではありません。


2019.5.1

ビン交換を行ったGarda93.2血統の幼虫です。

本個体は3本目を喰いつくし4本目へ交換する際に撮影したのものです。
良い感じに育っていますので上手く行けば90mmUPが見えてきます。

先日も記しましたがGarda93.2のポテンシャルは相当高く面白味があります。

さて、アルナーチャル産グランディスの割り出しを連休中に行いたいと考えています。
卵が出てくるようであれば中止しますが、孵化した幼虫が採れる頃合いであると判断しています。

割り出しが少し楽しみです。


2019.4.24

Garda93.2のポテンシャルについて他

本血統より一頭良い個体が誕生しました。

詳細は後日となりますがなかなかの個体です。ちなみに飼育レコードは超えてはおりません。(飼育レコードを超えるのは本当に至難です)

種親に関しては♀の資質も大切ですが♂も当然重要となります。Garda93.2を使用した現在までの飼育結果より、本個体は優れた種♂であると判断しています。

現在、大型個体が続々と蛹化していますので、この中から90mmUPが何頭出現するのか楽しみなところです。また、次世代に期待が持てる個体群であると思っています。

もう一つ、超大型個体を飼育する場合の採卵時期についてですが、四季に関係なく春夏秋冬いつでもOKです。これは最終ビンの交換時期にも言えることです。

ただし、温度帯を一定内に保つ環境が確保できることが大前提となります。


2019.4.19

オークション出品販売のお知らせ

Garda93.2血統のペアを1組出品しました。
詳しくは以下より御覧ください。

ひとり言「お知らせ」


2019.4.17

材飼育についてのことなど

昔の話ですが、天然個体の最大値を飼育個体が抜けぬ理由は餌にあるのではないか、と言ったメールを頂いたことがあります。

その内容を要約しますと、大型となる素質がある幼虫がたまたま育った環境(朽木)にヒントがあるのでは、と言った具合でご意見は最もなところであると思えました。

その後、そのメールを頂いた方は、太いブナの立ち枯れを山から採取し材飼育を行いましたが、素質が無かった為か、あるいは材が悪かった為なのか、それなりの血統にもかかわらず、同じく行った菌糸ビン飼育よりかなり小型で羽化しています。

生息地の植生に関しては、ブナの仲間は世界中に分布していますので、幼虫が育つ発生木としては最も一般的であろうと思えます。実際にメールの方もそのことはご存知でこのような飼育をされています。

私も飼育を初めた頃に材飼育を何度か試みていましたが、結果はまったくダメでした。

上記のような太いブナでも結果は芳しくは無かった訳ですが、それにはそれなりの訳があるようにも思えます。入れた幼虫に素質が無かったと言えばそれまでなのですが、植生の面から見ますと、実はブナは育つ土壌により質が変わります。

この話はブナに限ったわけでもないと思っていますが、キノコ業界では結構知られたことです。例えばブナの場合、北海道の木と本州の木との最大の相違点は、一言で言うと「硬さ」です。

北海道産の材は硬く、本州物は南に行けば行くほど柔らかくなっていきます。このことは菌床にしたとき、当然オガの日持ちにも関係してくる事象です。

また、育った土地により材の色が微妙に変化します。ブナを専門に扱う製材所が道南に一箇所だけあるのですが、ここには道南全域から材が搬入されます。

搬入した材を扱うベテランの作業職の方は、色を見ただけでどの地域から搬出されたかが判ると言います。その地域の土質や岩質の違いが色に出るのです。

このことは材に含まれる土壌由来のミネラル成分の違いでもありますが、北海道の南部でさえこのような状況ですので、外国の土壌は計り知れません。

まずは土質からして違いますし、もちろん四季と呼べるものがあるのかどうかすらわかりません。また生息域の温度帯ですら正確には把握できないと思います。

そうなりますと材自体がまったく別物と化すように感じられますが、たぶん日本の天然木には何かが足りないように思われます。その何かは判りませんが、少しでもそれを補う物が菌糸ビン飼育における添加剤であると判断しています。

現実面として、未だに天然個体の最大体長を超せぬ飼育者が多い理由は、あえて血統や飼育スキルを除いたファクターだけを見た場合、やはり必須ミネラルも重要な部分となるように感じられます。

このミネラル成分につきましても、菌糸ビンに入れる添加剤の要素としては特に吟味し製造をしていますが、その甲斐もあってか現在では90mm個体の作出が可能な菌床として仕上がっています。ですが、更なる高みを目指し今も毎年試行錯誤を続け少しずつ改良を重ねているところです。


2019.4.12

オークション出品販売のお知らせ

Garda93.2血統のペア1組を出品しました。
詳しくは以下より御覧ください。

ひとり言「お知らせ」


2019.4.10

Garda93.2血統ペアの追加販売を本日より開始しました。


2019.4.7

定休日ですがたまには更新したいと思います。

画像は一昨日にビン交換を行ったGarda93.2血統の幼虫です。初齢割り出しより8ヶ月目で暴れの気配が垣間見れた為、急遽ビン交換を行いました。

菌糸ビンはこれが4本目となりますので、このビンが捨てビンになることも承知の上で行っています。もう少し早くビン交換行えばと幼虫を見ながら思っていたのですが、前回の交換時が47g台でしたからこの幼虫は期待薄だったのです。

この様な事例は結構あるのですが、こればかりは本当に何年やっても判りません。ちなみに期待している幼虫は早め早めのビン交換を心がけています。超大型を狙う際のビン交換は早め早めが基本です。

後はあまり暴れずに上手く蛹化してくれればと願うのですが、ビン交換後の暴れは把握のしようがありませんので幼虫次第なところがあります。(この辺が飼育運と呼ばれる要素の一つであると考えています)

あまり暴れずに蛹化することが前提と成りますが、本個体の様に最終ビンの交換で50g台前半をキープしていれば90mm台が見えてきます。

余談ですが、アルナーチャル産グランディスの♀が良い感じに材を齧りだしました。何頭幼虫が採れるか楽しみにしているところです。


2019.4.1

種♀の選定について

この事に関しては一般的には大きさ重視であると思います。

大きい個体は大きい卵を産むとか、大きい個体だから大きくなる血を継承しているとか、そんな意見が多い様に思われます。 ですが、実際にはその血統の最大個体から、次世代にそれを抜くような個体が誕生した例の方が少ないと思います。

顕著な例としては、飼育レコード個体となった最大の♂と、同腹血統の最大♀を掛け合わせる。その結果、また飼育レコード個体が誕生するかと言えば、そんなことは稀であると言う事です。

現飼育レコード個体の場合もそうで、同腹血統の最大♀から誕生している訳ではありませんし、そんなに事は上手くは行かないものです。グランディスは特にこの傾向が強いと思えますが、それは血の奥行きが広いからであると思っています。

難しい種♀の選定ですが、毎年行っているポイントを少し記します。 体長と羽化までの期間等、それ以外のことで着目する点は腹部となります。

個体を側面から見て丁度前翅の先(尻)に近い部分が、累代を重ねると膨れて来やすくなりますが、まずはこのような個体は殆ど選びません。 また、この様な個体の販売も行っておりません。(販売している個体は当店が許容できる範囲の個体となっています)

その理由は、この部分が膨れている個体を種♀とした場合、生まれてきた幼虫が成虫となった際に体幅に取られがちな印象が強いからです。太い個体を誕生させる場合は別ですが、体長を重視する為、極力このような♀は避けています。

後は、同体長であれば頭幅がある♀の方を選定しています。 頭幅があると言う事は体形バランス上、大きくなる可能性を秘めているのでは、との考えからです。

♀のコンディションも重要なところであると考えています。産卵までに何を喰わすかも含めてですが、この辺のところもです。

こんな感じで♀を選定していましたが、実際のところは大勢に及ぼす影響は殆ど無いのではと感じます。種♀の見立てだけで結果が判るのであれば、これ以上楽なことはありませんがそうは問屋が卸しません。

今現在、超大型個体の飼育に関しては、それぞれの要点はあるにせよ♂と♀との「相性」次第と言った所が本音で、そこが一番重要なところであると思っています。


2019.3.29

4月中旬頃を目処にGarda93.2血統ペアの追加販売を予定しています。



2019.3.25

菌床ブロックのオガの色について

菌床ブロックを崩したとき、各メーカーさんによりオガの色がそれぞれ微妙に違いますが、これに気づかれている方も結構居るのではと思います。今回はそれについて少々記したいと思います。

まずオガは木の種類によって色が違います。例えばクヌギ、コナラ、エノキ、ブナ、それぞれの樹種により色が微妙に違います。また、伐採された地域によっても土壌の違い等により少し違ってきます。

これら樹種のオガも白色腐朽を起こす菌を接種すると、時が経つごとに白っぽく変色して行きますが、白色腐朽が進んだオガは程よいクリーム色に変わります。

菌床における一般的な白色腐朽は上記のような状態を指しますが、市販されている菌糸ビン・菌床メーカーさんの中には、菌が廻っても黒っぽいオガのものもあると思います。

菌床の製造に詳しい方ならばご存知であるとは思いますが、一般的には菌床を製造するときのオガの殺菌温度により色が変化します。オガの粒度によっても少々変わるのですが、簡単に言いますと黒っぽいオガは高圧殺菌されたもの、白っぽいオガは常圧殺菌されたものとなります。

高圧殺菌はおよそ120℃で2時間、常圧殺菌の場合はおよそ100℃で4時間以上と考えてもらうと良いと思いますが、この温度の違いでオガが変色します。

菌床ブロックや菌糸ビンを作る上では高圧殺菌の方が早くできますので、食菌を扱う大手のメーカーさんは殆どが高圧殺菌を行っています。

クワガタ用の菌床でも有名どころのメーカーさんは今では殆どが高圧殺菌であると思います。(これは菌床を崩したときにすぐ判ると思います)

当店の菌床ブロックでは、バンク菌床以外はすべて常圧殺菌の菌床となります。ちなみにバンク菌床はKBファームさんの製品で、この菌床は高圧殺菌された菌床ブロックです。

高圧殺菌と常圧殺菌、どちらが良いのかこれは難しいところでなのですが、ひとつだけ言えることは、常圧殺菌の菌床はごまかしが効かないと言うことです。

ごまかしが効かないと言ったその訳は、クリーム色となる菌床はオガの鮮度が直接反映されるからです。古いオガや廃オガを使用すると、出来上がった菌床にはっきりと色としてそれが出てしまいます。

一方の高圧殺菌は、古いオガや廃オガを使用しても、まず見抜くことは不可能で、絶対に見抜けないと言った方が良いかも知れません。

菌床で幼虫を飼育する時の基礎はやはりオガです。クリーム色となる菌床は、鮮度の良いオガを使用している証でもありますが、このことは実はとても重要な部分であると思っています。



2019.3.21

過去に執筆した飼育記事や昔の飼育話

定休日ですがたまには更新したいと思います。

昔の話で今からもう16年以上前、今はもう休刊となったR誌から2003年に依頼を受け執筆した記事が最初の飼育記事となります。

もう時効でしょうから今回初めて記しますが、実はK誌(休刊状態)からもグランディス特集号(表紙のDGGが印象的な号)に掲載する記事を依頼されたことがあります。この時の依頼は丁重にお断りし、またその他にもあった依頼も全てお断りしています。

その後しばらくの間は記事を書きませんでしたが、2013年にむし社さんからBE-KUWA48号「世界のオオクワガタ飼育大特集!!」へ掲載する記事の依頼がきました。

当店ホームページ内の蝦夷ミヤマのページ内にある「北海道南部の樹液に集まる昆虫」に記しているとおり、むし社さんに借りがなかったら記事の執筆は引き受けてはいませんでした。その経緯なども記載していますので興味がある方は覗いてみてください。

その後、2015年にBE-KUWA57号の飼育ギネス(現レコード)記事を執筆し、以降は行なっておりません。(機会があればまた書きたいと思っています)

さて話は変わりますが、2003年にR誌から依頼を受けた際のプロフィール内にクワガタの飼育歴は15年以上と記しています。15年以上飼育していた飼育種はミヤマクワガタなのですが、最初に個体を羽化させたのは中学生の頃でした。

採集した♀から幼虫を採り、朽木とマットと土で飼育し羽化させたものです。当時は大型の水槽で飼育していたのですが、そのまま放置していた結果で、おそらく3年ほど掛かり羽化したのではと思います。 初夏の頃、何気に水槽を見たとき、マットの上に小さな♂が2頭居たのです。

マットを掘ると♀も出てきました。当時の記憶があまり定かではないのですが、4〜5頭ほど小さな個体ですが羽化させた記憶があります。 この当時、飼育方法等の情報は今とは違い皆無でした。

当時はカブトムシの飼育方法くらいしか本には載ってない時代で、それを元に飼育を行った結果、偶然にも羽化させることに成功したのでした。そしてカブトムシ同様この時初めて蛹室が土中に形成されることが判りました。

グランディスを飼育する前まではミヤマクワガタの飼育を長いこと行っていたのですが、最大で65mmほどの個体を羽化させるのが精一杯の結果でした。

クワガタ飼育の基礎は自然界での採集と観察から得たもので、フィールドで得られた知識を飼育にフィードバックさせることが基本となっています。また、これはグランディスの飼育にも応用しています。

大自然から学ぶことは今でも尽きることがありません。


2019.3.18

週末にビン交換を行ったGarda93.2血統の幼虫です。

いずれの個体も初齢割り出しより6ヶ月目の結果となりますが、まあそれなりにと言った感じです。ビン交換はもう一頭行なっていましたが、こちらは48g台となっています。

先日も紹介していましたが、アルナーチャル産グランディスのペアリングを暇を見つけながら行っていました。

思った様には捗っていない現状ではありますが、今年は隔年飼育の裏年となりますので飼育頭数はそれほど多くはありません。そんなこともあってか、焦らずに気長にペアリングを行っていければと考えています。


2019.3.13

いつもの年より早く、本日より販売を開始しました。

メインとなる生体はGarda93.2血統の即ブリード可能ペアとなります。

今年は隔年飼育の裏年となるため一年を通し販売頭数は限られますが
販売個体は血統的に申し分の無いものとなっています。

※♀の追加販売等について
今期は飼育頭数が少ないため追加することはできません。
また、♂♀共に単品販売もできません。


2019.3.11

アルナーチャル産グランディスのペアリングの様子です。

当初は同居をさせたのですが、この♂があまりにも♀を追いかけ噛むものですから、あきらめてハンドペアリングで交配させました。

種♂にも性格の様なものがあり凶暴な♂は同居中の♀を噛み殺す事があります。

おとなしい♂も中には居て、安心して♀と同居させることができるのですが、そんな♂でも♀との相性が悪い場合は豹変することがありますので注意が必要です。

ハンドペアリングの際は御覧の様なエサ台を用意すると良いと思います。♀が噛まれにくいこと、腹部の先端部が出ることによりペアリングが容易になりますので、当店ではもっぱらこの様式を用いています。

これから数回ハンドペアリングを行い、来月には産卵セットを組む予定です。

それにしてもこのアルナーチャル産グランディスは気性が荒く、正直他の産地よりも荒い様に感じられます。WDF1も気性が荒くハンドペアリングで交配させましたが、この気性の荒さはそうそう消えるものではやはりありませんね。

こんなところも辺境のグランディスの一面なのかも知れません。

追記
「生体」コーナー、2019年春季販売は只今準備中です。
準備が整い次第販売を開始します。


2019.3.6

2019年春季生体販売について

販売は今月の中旬頃からを予定しています。

93.2mmを種親とするGarda93.2血統の販売がメインとなりますが、今期は隔年飼育の裏年となるため販売頭数は限られます。

販売の準備が整いましたら告知したいと思います。


2019.3.4

2019.2.4に紹介していた個体です。

羽化後一ヶ月が経過しましたので菌糸ビンより取り出し測定を行いましたが、ピーク時の幼虫体重が60.5gあった個体とは思えぬほどの体長でした。

過去にもピーク時の幼虫体重が60g近くになっても90mmを超せないことがありましたが、今回はピーク時に60gを超えた幼虫からの初の事例となりました。また、90mmを超えないことに特に驚きはありませんが、羽化結果が89mm台にのらなかったことには正直驚きました。(本個体は体長より体幅に向いた感があります)

最終ビンへの交換時に幼虫体重が47g台から90mmUPが出るかと思えば60g台から90mmUPが出ない、そんなところにグランディスの超大型個体を誕生させることへの難しさがあります。

今回はその一端を如実に示した結果であるように思われ、今更ながら"風船クワガタ"の呼称は言い得て妙であると感じているところです。


2019.3.1

Grand-Grow 菌糸カップ


本日より販売を開始しました

こちらから → 


2019.2.27

2002年の夏に撮影したブナの立ち枯れです。

直径は80cm以上はあろうかと言う太い木でしたが、ご覧の通りツリガネタケがびっしりと生えています。サルノコシカケ科の茸ですが、この茸は材の白色腐朽を起こす代表格の種類と成ります。

ツリガネタケをはじめとするサルノコシカケ科の茸は、北半球全域に生息する種類です。ですから、当然ですがグランディスの生息域と被ってきます。

ブナ科の樹木も南〜東南アジアにかけて広く分布していますので、画像のような光景はたぶんグランディスの生息域でも見られるものであろうと思っています。

現地ではもっと太い大木の立ち枯れ、あるいは倒木が発生木となっているのではないかと、そんなことを想像しています。

余談ですが、北海道産のオオクワガタもこのような木が発生木となっています。サルノコシカケ科の茸により不朽したブナの太い立ち枯れ、その中央部に近い所から幼虫や成虫を採集したと言った古い記録が某冊子の短報に掲載されいます。

北海道産のオオクワガタの発生木とおぼしき木々も何本か現在認知してはいるのですが、材割を行ってまで幼虫を採集しようとはまったく思いません。

ここ厳寒の地では、一度割られた発生木内の幼虫が冬に耐えられず翌年殆どが死滅していた事例を知っているからです。

自然界における生育環境は微妙なバランスの上に成り立っているものと感じます。


2019.2.25

飼育用の博打ビン(8L容器)です。

先日も紹介しましたがこの博打ビンより不全落ちの化け物個体が昨年出現しています。

ご存知の通りビン交換を行うと幼虫体重は必ず減少します。ビン交換が幼虫に及ぼすストレスは相当なものであると想像できますが、これを避けるためにはビン交換を行わない、又は極力交換を避ければ良いと言った結論に至ります。

そうなると必然的に大容量の容器をチョイスし交換回数を極力減らすことが考えられます。菌糸ビンの交換回数を減らし交換時の体重減少を抑えることで、より大きな成虫となる可能性が高まる、と言った解釈です。

Grand-Master を詰めたこの博打ビンは、大容量も相まって菌床の日持ちがすこぶる良い傾向を示します。これはキノコの発生の有無も一因となり、キノコが発生するオオヒラタケ系の菌糸には真似の出来ない特性を有しています。

博打ビンは幼虫飼育における3本目の菌糸ビン、あるいは2本目のビンに用いますが欠点が無い訳ではありません。それは中で幼虫が暴れても判らない事例が多くあることです。

大容量のビンですから暴れる個体はその範囲が半端ではありません。暴れる個体はとてつもなく暴れますので、縮みに関しても相当なものがあります。ですから「博打ビン」と銘を打っていたのですが、この暴れを防止する策も必然幾通りか試しています。

一つは同じ菌種の硬めの材を埋め込んだことです。要はそこで蛹化させる様に仕向けたのですが、目論見としては成功、結果としては失敗に終わりました。幼虫は目論見通り材を利用し蛹室を形成しましたが、初めから材の方に夢中になり菌糸を殆ど喰べずに蛹化し羽化しました。その結果、極普通のサイズが羽化しました。

もう一つはガラス製品を菌床内に埋め込み蛹室をそこへ形成させる試行飼育です。主にガラス玉などを使用しましたが、この試行は逆効果になった感が強く出ました。拠り所となるガラス製品もろとも菌床をボロボロにしてしまったのです。

この場合も当然大きく成りませんでしたが、一つ考えられることはガラス製品の大きさと重さ、形状が重要なのではと思えたことでした。これらの点を精査し再試行したならば、また違った結果が導き出せるのかも知れません。

今に至るまで色々なことを様々行って来てはいるのですが、新規性に富みオリジナリティーに溢れる試行飼育を行った諸々の結果がスキルとなり、やがては”飼育勘”へと繋がるのではと考えています。

余談として、今に至るまで色々なことを様々行って来ていると記しましたが、この辺ところは当時運営していたホームページをリアルタイムで見ていた方ならば、多少なりとも認知されているのではと思っています。


2019.2.20

ブリーディングトロフィー(標本)

志賀昆虫普及社製の標本箱に保管している90mmUPの個体達です。
向かって左から、93.0mm、92.5mm、91.0mmで生体時より総じて5mmほど縮んでいます。

中央の標本が生体時に93.0mmあったGarda93.0となりますが、それより更に大きい左の標本の93.0mmは生体時には当然Garda93.0より大きかった個体です。

この93.0mmの標本個体は菌糸ビンより取り出し後、2週間ほど経ってから急に落ちてしまった為、これまで存在を公表していない個体で今回が初公開です。

菌糸ビンからの取り出しは羽化後およそ1ヶ月経ってから行い、後食する前に落ちてしまった個体で、取り出し後の生体時の体長は93.7mmほどあった超大型個体でした。

本来であれば現飼育レコード個体の95.0mmに次ぐ体長のインド産でしたが、基本的に飼育個体は子孫を残せる生体を基準に公開していますので、落ちてしまった個体に関してはよほどの化け物以外は公開しておりません。

その意味において、昨年配布した飼育ニュースに紹介した個体(現在は過去の『ひとり言』等のコーナーへGrand-G 飼育ニュース 2018として掲載)は化け物と呼べる個体でした。

過去に飼育し誕生させた超大型個体を記録として残すことは、飼育者にとってのブリーディングトロフィーであると思っています。

尚、標本に添付しているラベルに関しては、飼育個体の場合は採集個体のそれとは違ったものであると考えていましたので簡略化しています。(飼育個体のラベルに関する決まり事のようなものは特に無いと考えています)

この辺のところは15年前に月刊むしにアカマダラコガネ(アカマダラハナムグリ)の採集についての短報を掲載してもらった経緯もあることから承知しているつもりです。


2019.2.18

大型個体の飼育条件について

今の時期は飼育温度帯が低くなる傾向にあるのですが、当店の現在の飼育温度帯は20℃ほどとなっています。

この温度帯でも幼虫は成長し少し高めの22〜23℃ほどでも問題なく成長しますが、20℃ほどの温度帯で成長しない幼虫は、残念ながらただ単に素質がない個体であると判断しています。

この様な幼虫は3齢時の頭幅が15mm以上ある個体であっても大きくはなりません。15mm以上の頭幅であれば資質があると判断しますが、大きくなれる素質がなければ体重は乗りません。

素質の無い幼虫はいくら良い管理下で良い餌を与え飼育しても結果が伴わない、と言ったところは一握りの選手だけがトップアスリートとし活躍できるスポーツ界に似ています。陸上、サッカー、野球、テニス、水泳など、まずは素質がなければ良い選手にはなれません。

当店のホームページ上に大型個体作出の条件を以下の様に掲載しています。
【良い血 + 良い餌 + 良い管理】+ LUCK


このどれか一つでも欠けた場合、少なくとも90mmを超す大型個体の飼育は不可能であると判断しています。経験則に基づくものですが、ここにLUCK(運)が絡むこともまた事実で、特に飼育レコードクラスの誕生には付きものであると考えています。

良い血とは、クワガタ飼育における一丁目一番地の様なもので、国産オオクワガタをはじめ大型個体を羽化させることを目的としている、各種のクワガタ飼育に共通している点であると思います。

大型血統の飼育は期待感や夢を持つことができますので、本気で大型個体を誕生させたいのであれば、まずは血統的に裏付けされた良い血(92mm以上の種親♂を使用、あるいは90mm以上が複数出ている実績のある血統)を選ぶことをお勧めします。


2019.2.15

羽化タイプについて

グランディスの羽化傾向を大別すると、早期羽化タイプ、ノーマル羽化タイプ、後期羽化タイプの3タイプがあることが飼育結果より判っています。

90mm以上の超大型個体については、その殆どが後期羽化タイプ、或いはノーマル羽化タイプとなり、特に後期羽化タイプより出現する確率は高まります。

後期羽化タイプとは孵化から羽化までに1年ほどを要する個体で、現飼育レコード個体の95.0mmもこれに該当します。

後期羽化タイプの幼虫体重は2パターンあるのですが、基準としては初齢割り出しより5ヶ月半〜6ヶ月目の体重が指標となります。

1つは5ヶ月半〜6ヶ月目にピークを迎えているパターン、もう1つは5ヶ月半〜6ヶ月目から更に成長するパターンです。

以下に過去の事例(5ヶ月半〜6ヶ月目から更に成長するパターン)を紹介します。

◎飼育履歴
初齢割り出し 2014年5月8日
1本目 2014年5月8日 Grand-Grow 緩詰PP1100ccへ
2本目 2014年8月21日 Grand-Master ガラス2000ccへ 36.5g
3本目 2014年10月20日 Grand-Master PET2300ccへ 48.9g
4本目 2015年2月10日 Grand-Master PET2300ccへ 51.5g
羽化日 2015年5月中旬
体長 92.8mm

これは一例にすぎませんが御覧の様に3本目の幼虫体重は50gを超えていません。

90mmオーバーで羽化する個体は3本目以降に成長する個体も多く居ますので、3本目への入れ替え時に50g無かったからといって落胆するには早計です。

グランディスは羽化するまでは判りません。


2019.2.12

8日に交換を行ったインド産Garda血統の幼虫です。

初齢割り出しより6ヶ月目の結果です。飼育菌糸は1本目がGrand-Grow菌糸カップ、2本目がGrand-Master (PET2300ccビン)となっています。

1本目のGrand-Grow菌糸カップで3ヶ月飼育し2本目へ交換しましたが、この時の幼虫体重は19.6gでした。それが3ヶ月で御覧の体重ですから結果としてはなかなかのものがあります。

先日記しましたがグランディスは大型種にもかかわらず、他種と比較すると幼虫期間が短いと感じられます。幼虫期間が短いという事は短期間の内に急成長することを意味し、今回の幼虫もその特徴が良く出ていると思います。

世界最大のオオクワガタですが幼虫期間は思いのほか短い、それゆえに飼育の各ステージでの管理は大型になればなるほどシビアなものとなってきます。

さて、それではこれまで試験飼育を続けて来たGrand-Grow菌糸カップについてまた少し記したいと思います。

今回紹介した幼虫のように初齢投入後3ヶ月が経過しても、体重が20gに届かない個体も出てきます。中には30g以上の幼虫も現れますが、殆どは20gの前半から後半程度となります。

ビークワ57号の飼育記事にも書きましたが、元々この1本目の菌糸は幼虫の体重を乗せることに目標を置いていません。2本目以降のGrand-Master で幼虫を太らせることに焦点を当てています。

クワガタの飼育結果は成虫の羽化体長で決まりますが、一般的な飼育者であれば小さく羽化させるよりも大きく羽化させた方が嬉しいはずです。また、幼虫体重も重い方が嬉しいはずです。それは大きく羽化する可能性が、期待が持てるからに他なりません。

大きく羽化させる為に必要な要素の一つに餌(添加剤)があります。Grand-Grow菌糸カップは1本目に使用する菌糸ですが、最終目標である成虫の羽化体長に照準を当て、2本目以降の菌糸ビンに移し替えた幼虫の成長を見据えた菌糸となっています。


2019.2.8

飼育の難しさと楽しさと。

2019.1.22の記事内にビン交換のタイミングについての事などを記しましたが、グランディスの基本的な難しさを一語にするとそれは「蛹化」であると思います。

「幼虫が突然蛹室を作り出し蛹化した」と言った話は枚挙にいとまがなく、特に他種の飼育歴が長い方が本種を初めて飼育される場合は、他種との比較で唖然となる場合もあるようです。

いったい何がそれほど違うのかと言えば、飼育温度帯を低く保っていてもちょっとした温度変化が刺激となり蛹化のスイッチが入る個体が現れる、一定に低く保っていても起こる時はそれが起こる、と言った感じです。

グランディスの飼育においては積算温度と言う概念が殆ど通用しない個体が常に出現するのですが、この事象は天然個体から得られた幼虫(WDF1)に多く見られ、累代を重ね血の入れ替えを行っている血統からも、血の組み合わせによっては出ることがあります。

早期に羽化する個体の出現は自然界において種を存続する為に彼らが作り上げた適応性そのものであると考えていましたので、DNAに刻まれているであろうと思われる事象に関しては宿命的なものをやはり感じます。

1.22の記事内で「幼虫は一頭一頭に個性と言うか個体差がありますので、定期的な交換は行っておらず臨機応変の対処が常となっています。」と記したのはその為で、このようなことが起こることからグランディスの飼育は難しく思われます。

また、大型種にもかかわらず幼虫期間が短い、早期に蛹化する個体が多い、ただ単に低温下で飼育しても簡単には大きくならない等、これらが難しいと感じる要因になっているようにも思います。

ですが反面、マニュアル通りに飼育し簡単に大型個体が羽化してくる様ではまったく面白味や風情が感じられません。グランディスの飼育は、一筋縄で行かないところに難しさと楽しさとが、表裏一体であるからこそ飼育の醍醐味や浪漫があります。


2019.2.4

2019.1.17に紹介していた蛹が羽化しましたので紹介します。

2019.2.2に羽化しましたので、当初予定していた日より2日ほど遅れての羽化となりましたが、極寒の今の時期は温度帯の関係で羽化日が遅れることはよくあります。

ともあれ無事に羽化したことにまずは安堵しています。

個体の状態はまだ詳しく見ることは出来ません。大きさについては90mmはあるのではと、見た目からは感じられますが、これもまた取り出してみない事には判りません。

ある程度固まった頃に個体を取り出し仮測定を行いたいと考えていましたので、その時にでもまた紹介したいと思います。


2019.2.1

アルナーチャル中央部(アルナーチャル・プラデーシュ州)産WDF2個体です。

今春の繁殖用にとりあえず大きい順に2頭を起こしました。画像はその内の一頭(最大個体)で体長は52mm、もう一頭の方は51mmで両方をブリードしようと考えています。まだ他にも♀が居ますがこちらもブリードに充てる予定です。

3累代目でどこまで大きくできるかと言ったところですが、血脈的には大きくなる資質を有している様に感じています。

アルナーチャル中央部は同じインドでも他とは隔絶された地域となります。地理的なことは地図上で確認いただければと思いますが、ヒマラヤ系の特徴を有する個体、あるいは特徴が似ている個体が他の種類では確認されています。

また、現在流通しているグランディスの産地の中でも、アルナーチャル中央部産の個体は近年生息が初めて確認され、採集例も当店が知る限りでは数例となっていることから、その希少性は非常に高いものがあると判断しています。

そのような地域の個体を今期は本格的に繁殖させ、多くの個体を見ることができますので、特徴的な点を新たに掴めるかも知れません。そう考えると今から楽しみが膨らみます。


2019.1.29

少し見づらく大顎と頭部だけとなりますが先日羽化した大型個体です。

見た目からして80mm台後半〜90mmほどになるのではと思います。

個体がある程度固まった頃、おそらくは2月の中旬以降になると思いますが、取り出して仮測定を行いたいと考えています。

2019年度の90mmUPの第一号と成るか否か、期待しているところです。

追記:個体の前翅に羽化不全が見られた為、羽化記録から除外しました。


2019.1.22

昨日交換を行ったインド産Garda血統の幼虫です。

初齢割り出しより6ヶ月目の結果で、 飼育菌糸は1本目がGrand-Grow、2本目がGrand-Master (PET2300ccビン)となっています。体重は50.0gですが頭幅15.0mmの個体としてはまあまあと言ったところです。

さて、超大型個体の飼育、その難題と対処方法等についてと題し少し記します。

超大型個体のグランディスを誕生させる上で、一番難しく感じることはやはりビン交換のタイミングです。

幼虫は一頭一頭に個性と言うか個体差がありますので、定期的な交換は行っておらず臨機応変の対処が常となっています。

ビン交換のタイミングが成否に大きく関わる超大型個体の飼育においては、飼育者の技量がその時々で試されます。

蛹化までに要する日数も1頭1頭違いますので”菌床の消耗や劣化具合 + いつ頃蛹化するか”をシミュレートとしながらビン交換の可否も含めタイミングを測りますが、ともかくこれが実に悩ましいのです。

何年やっていても当然迷いに迷い最後は”飼育勘”に頼ることがしばしばあります。この飼育勘というものは案外侮れないもので、その”働き”に従うと失敗は少ない様に感じられます。

※飼育勘とは

これまで行って来た経験と実績から来るものであると考えています。若いころは殆ど無かったと思いますので、例え無形のものであっても有ると判断せざるを得ません。


2019.1.17

2018.12.07に紹介していた幼虫の現在の状態です。

昨年の12.22に無事に蛹化を済ませていましたので、今月の末頃には羽化するのではと考えています。

無事に羽化した場合は90mm以上は行くのではと判断していましたが、ピーク時に幼虫体重が60.5gあったとは思えないほど蛹は小さく映りますので、取り出して測定するまでは何とも言えません。

幼虫体重は思ったほどあてには出来ないと再認識するのですが、かと言って蛹体重も90mmを超えてくるとそれほどあてにはなりません。体長は成虫になり取り出してからのお楽しみと言った感じです。

その前にまずは無事に羽化することが先決です。何事も全てがそこに掛かって来ますが、無事に羽化した際はまたここで紹介したいと思います。


2019.1.15

画像は蛹室を作り出したインド産Garda血統の幼虫です。

無事に蛹化し羽化できれば、2頭共に超大型となる可能性を秘めていますので、後は運次第と言ったところです。

さて、先日過去の『ひとり言』等のコーナーへ飼育ニュースとして、60gUP個体の画像を飼育の途中履歴と共に掲載しました。

その中の備考欄にあるGrand-Grow菌糸カップについてですが、今春からの販売に向け、効果のほどを確かめるために追跡調査を行っていました。これまでのところ良い結果に結びついていますので、予定通りに販売が出来そうな感触を得ています。

菌種変更リレー飼育における2本目からの爆発的な幼虫の成長は、初齢から3齢初期にかけての躰の基礎作りが重要であると考えています。

そのため1本目に何を喰わすかを重点を置いた添加剤のレシピ構成となっていますので、1本目の体重の伸びはそれほどではありません。ですが2本目からの成長には充分な効果を発揮できていると感じています。

この事に関しては、先日公開した過去の『ひとり言』等のコーナーの60gUP個体の飼育履歴が一例となりますが、血統的な資質や素質があったとしても、約3.6倍に成長した体重は1本目のGrand-Growによる幼虫の基礎作りが功を奏した形であると考えています。

近年ご要望が多かったことに対し、一つの答えとして具現化出来たものがGrand-Grow菌糸カップとなりますので、何とか今春からの販売ができるよう準備を進めています。


2019.1.10

1月7日に過去の『ひとり言』等のコーナーへ飼育ニュースとして掲載した画像です。

体重は60g以上ありますが詳細な体重や飼育履歴は過去の『ひとり言』等のコーナーへ掲載しています。(こちらでは非公開となります)

パスワードをお持ちの方は覗いて見てください。
一見の価値はある興味深いものとなっています。


2019.1.4

休み中に交換を行ったインド産Garda血統の幼虫です。

計4頭の内、50g超えはこの2頭で後の2頭は49g台と46g台でした。
飼育菌糸は1本目がGrand-Grow、2本目がGrand-Master (PET2300ccビン)となっています。

初齢割り出しより6ヶ月(左の個体)と5ヶ月半(右の個体)の結果で、3本目のGrand-Master 菌糸ビンは2頭共にPET2300ccビンをチョイスし移し替えました。

さて、今年はアルナーチャル産グランディスを本格的に飼育する予定です。

本産地の個体は一昨年より飼育を行っていましたが、種親の数も確保できましたので今年はある程度の個体数を飼育しようと考えています。

どのような個体が誕生するのか今から楽しみにしているところですが、本産地の個体をどこまで大きくさせることができるのか、そこに興味を持ってのことです。

基本的に産地マニアではありませんのでフェティッシュする対象はあくまでも体長で、本産地の飼育に関してはそんな感覚から来ています。

また、昨年から紹介している大型幼虫群の羽化結果にも今年は興味をもっているところで、願わくは運が味方し超大型個体の誕生があればと思っています。


2019.1.1
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。



2018年版はこちら



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