「グランド・マット」による 試験飼育の結果
個体は北海道産の完璧なフジ型です。

グランド・マット」による蝦夷ミヤマクワガタの試験飼育結果の第二段です。

この個体は前回お伝えしていたもう一頭のオスの69mm台です。
この個体は北海道産の完璧なフジ型となっています。

前回紹介しました個体の容姿はこんな感じですから、比較して見るとその違いが判ると思います。


ミヤマクワガタは3タイプ(基本、フジ、エゾ)からなることは周知の事実ですが、数年ほど前までは幼虫が過ごす温度帯により、そのタイプが分かれると言った仮説がありました。

この説に関しては個人的には懐疑的で、過去の飼育経験からは「血統+温度」こそがそれであり、特に血はかなり奥深いものがあるとにらんでいました。今回の天然持腹幼虫の同一環境による飼育は、サンプル数は少ないもののご覧の結果ですから、やはり幼虫期間の飼育温度だけでは到底断言出来るものでは無いと改めて考察しています。


さて、本種は日本全国に生息していましたが、エゾ・フジ・基本の3タイプが同じ標高に共に生息している地域はそれほど多くはありません。北海道の南部はこれら3タイプがすべて生息する地域の一つとなりますが、もう一つの特徴は3タイプ共に73mm以上の個体が採集できることです。大型の血とタイプ別の血、その両方が揃う地域は全国を探してもそうあるとは思えません。

この様な地域の個体をブリートしてみるのも楽しみなところで、天然の持腹から、あるいはペアリングさせた場合など、ブリードを行った結果どのようなタイプが誕生するのか興味深いところです。

北海道南部産の蝦夷ミヤマの飼育は、タイプが固定されがちな関東以南の本州・四国・九州産のそれとは一味違った醍醐味を持っています。
2010.1.5
※現在、飼育は行っておりません。