Yeak95.5について
ミャンマー産95.1mm【Yeak95.1】の直仔です。
2022年2月に「ニュース」のコーナーへ掲載した、ミャンマー産としては初となる95mmオーバーが種親となります。その種親の体長を1累代目であっさりと越した個体、それがミャンマー産の新記録となるYeak95.5(95.5mm)です。
これで2023年度飼育の羽化個体が全て出揃いましたが、本個体はインド産とミャンマー産、全飼育個体の中で最大の「完品」羽化個体となりました。
当初はインド産の95.3mm(Garda95.3)が最大になるのではと思っていましたが、この個体の出現により1位の座が入れ替わりました。
ミャンマーグランディスとしては過去最大の95.5mm、インド産に負けず劣らずの結果となりましたので満足の一言でしたが、また次世代の飼育が楽しみな血統が出現しました。蛇足として、幼虫時のピーク体重は65.5gを記録しています。
本血統もポテンシャルの高さは相当なものがあると感じられますので、私的な桃源郷ではインド産のGarda血統とミャンマー産のYeak血統が飼育レコードを競い合う、そんな夢の様なことを想像し実現できればと思っています。
飼育はいつものとおりGrand-Grow菌糸カップ(オオヒラタケ)を1本目に使用し、2本目以降はGrand-Master(特殊ヒラタケ)を使用する菌種変更リレー飼育です。
この「完品」個体の飼育に関して言えば、1本目の菌糸カップと2本目以降の菌糸ビン、それらのステージでどのような添加剤をどれくらいの量で使用するのがベストなのか、それを探り続けた成果なのかも知れません。
幼虫体重を重くしつつ不全が起こりにくい均衡、天秤がギリギリ水平を保てるラインを探し出すことは途方もない月日を要し、一朝一夕に得られるものではありませんが、その探求が飼育技術(スキル)や経験則となります。
本個体Yeak95.5の飼育からは薄っすらとそのことを感じ入っています。
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